中小企業の売れるホームページの作り方
中小企業がインターネット(Webサイト)やホームページを活用して販促活動をするには、自社の「売り」を見つけ出し、情報発信することが大事だということは、中小企業のWebマーケティングで解説しました。
この記事では、具体的に「売れるホームページ(Webサイト)」を作成するにはどうしたらいいかについて解説していこうと思います。
売れるホームページに必要な5つの要素
自社の「売り」を正しく理解し、それがブランディングになるということを中小企業のWebマーケティングでお話ししました。
このブランディングを元にして、様々な角度から情報発信をすることで、お客様の目に止まり引き合いにつながる仕組みを構築するための5つの要素をご紹介します。
●ブランディング
●商品
●実績
●有益な情報
●信頼
この5つについて解説していきます。
要素その1「ブランディング」
ブランディングは何度も出てきましたが、自社の「売り」「特長」「役割」「自社にしかできないこと」を明確にし、それを「誰に伝えるのか」を意識します。そしてそれを一つに絞り込んで、トップページで強く打ち出します。
それが、「専門店」という自社の「価値」としてお客様に認識してもらえるようになります。
例えば、「精密ネジ一筋50年」「個人対応の金属加工」「信頼の職人技」「地域密着型製造業」などです。
中小企業の場合、「なんでもできます」では逆に何ができるのかがわからず、お客様が素通りしてしまうので、できるだけ細分化した分野を打ち出すことが重要です。
そしてそれを、デザインに落とし込みます。デザインに関しては、デザイナーに任せるのがいいと思います。デザインが素人っぽくなってしまうとせっかくいいブランディングが出来たとしてもお客様には響きません。
ブランディングができたら、そこから導き出される具体的なコンセプト、つまり「売り」をいくつか決めます。
例えば「コストダウン」「高品質」「柔軟な対応」などです。
3つぐらいがベストでしょう。多くても5つぐらいにしぼり、その一つずつについての説明を1ページずつで紹介します。
このブランディンがホームページの核となりますので、しっかり明確にそして具体的に打ち出すことが重要です。
要素その2「商品」
ブランディングした「売り」に興味を示したお客様が、次に興味をもつのが「商品」です。つまり自社のできることです。
ネットショップのホームページであれば売っているものが「商品」になりますが、B to Bの場合、曖昧になりがちです。技術なのか品物なのかサービスなのかを明確に決め、売っているものについて説明をします。できれば1商品に1ページでめとめます。
気をつけることは、売り込まないことです。ホームページやインターネットの世界では。売り込もうとすると売れないジンクスみたいなものがあり、ホームページに過度な売り込みの文句などがあると敬遠される傾向があるのです。
そのためには、客観的な事実を正直に書くことが求められます。
要素その3「実績」
ホームページで「商品」を売り込まないということを書きました。売り込まない代わりに「実績」を明記し、裏付けとして情報を強化します。これによってお客様からホームページへ、問い合わせをしやすくします。
「商品」は売っているもの、つまり、自社のできることです。そして「実績」は売ったもの、つまり、自社できたことになります。
例えば、「プラスチックの複雑な変形加工をしました。」というような、実際に納品した事例です。それに加え、お客様からの反応や、細かなディテールなどを盛り込めばかなり説得力のある情報となります。
ホームページで新規開拓する場合、営業マンが営業するのとは違い、お客様の主観となります。お客様が自分からホームページを訪れ、お客様自身で判断します。
飲み会のお店を探すときなどに「お客様の声」を参考にした経験があるかたもいるのではないでしょうか。それと同じ様にお客様の声や事例を載せることで、信頼につながるわけです。
要素その4「有益な情報」
ここまでの3つの要素で、ホームページは、それなりのページ数になると思います。そして、検索エンジンの上位を目指す(SEO対策)ためには、さらに、情報を更新していくことが求められます。
ただ、新しい情報を発信していくということにおいては「ブランディング」「商品」はそんなに頻繁に新しい要素が出てくるわけではありません。「実績」もすぐにネタが尽きることが予想されます。
そこで最適なのが、4つ目の要素として「有益な情報」になります。
例えば、ホームページ内にブログを設置して、日々の仕事現場の様子を発信したり、より専門的な知識を発信してコアな読者にアプローチしたりと、様々な切り口でホームページに訪問してもらう入口となるわけです。
注意したいのは、仕事に関する情報を発信する必要があるということです。普段の日常を記すだけの日記になってはいけません。自社の商品に関するホームページのコンテンツだということを頭に入れてコツコツ情報発信していくことが重要です。
これを増やしていくことで、ホームページの検索順位も上がり、アクセス数も確実に増えていきます。
要素その5「信頼」
ホームページを訪れたお客様が、そのホームページで、ブランディングされた「売り」に惹かれ、「商品」に興味を持ち、「実績」と「有益な情報」で感心したあと、問い合わせをしてみようかなと思った時、最後に確認するのが「信頼」になります。
お客様がホームページを見て信頼できるかどうかを判断するとき、どこを見るのか。これは当たり前ですが、会社情報になります。
ネットショップの場合はあまり閲覧されませんが、製品やサービスなどを商品としている中小企業の場合、信頼できる会社かどうか判断するとき、会社情報、つまり会社案内のページを閲覧される割合が多いのです。
お客様がホームページに問い合わせをするということは、商売を成功させるために相談するわけで、そのホームページの会社が信頼できる会社かどうか確かめたくなるのです。
ですので、会社案内のページはできるだけ詳細な情報を載せることが大切です。そして、できれば会社案内のページに加えて、スタッフの紹介などのページを作ると、人の気配が出てより効果的です。
人の気配を出すことは、無機質なネットの世界では、人とのコミニュケーションを感じさせるためには重要になってきます。
どの企業にも技術者や職人などの人材がいるものです。そういった人材を魅力的に見せることができれば、お客様はそこに興味を持ってくれます。そしてそれが「信頼」につながってくるわけです。
さらに、お問い合わせのページにも、できれば実際に電話の対応をする人物の写真を配置して、「私が担当いたします」というふうにすれば、お客様の問い合わせに対するハードルが下がり、集客アップにつながります。
まとめ
ホームページを作る上で重要な要素5つについて解説してきました。ホームページ内に、4の「有益な情報」以外はそれぞれ1ページずつで制作し、「有益な情報」に関してはどんどん増やしていけば、それが問い合わせの窓口を増やすことにつながります。
ここまでのことが大枠、つまり戦略の部分になります。
ホームページを作る前にこの戦略をまず練って、実際に制作に入るのはその後になります。ここをおろそかにしたまま制作に入ってしまうと途中で迷いが出て、なにを目的にしているホームページなのかがわからない、意味のないホームページになってしまいますので、売上アップを目指すホームページ作成はじっくり腰を据えて取り組むことが重要なのです。
売れるホームページ制作についてはティーエムピーへご相談ください。
T.M.P. ティーエムピー 〒468−0067 愛知県名古屋市天白区池見1-74-12