20年近く前に看板やメニューデザインやイラストのお仕事をさせていただいた、居酒屋「しかく」というお店があります。入れ替わりが激しい飲食業界において20年続くというのはかなり珍しいことです。私のデザインのおかげと言いたいところですが、そこはやはりオーナーの経営手腕が良かったということに尽きると思います。失敗や売上が落ちたことはあったとはおっしゃっていましたが、ここまで長く続くというのは成功と言っていいのではないでしょうか。私も飲食業や居酒屋関連のデザインのお仕事を20年携わってきましたが、この「しかく」さんは、ほぼ一番最初のお仕事だったと思います。最初に携わった仕事でここまで長く続いて、さらに今現在もおつきあいさせていただいていることにただただ感謝感謝です。 さて、この「しかく」さんが直営店として惣菜屋さんをやっています。そちらのデザインのお仕事もさせていただきました。「しかく惣菜屋」といいます。主にロゴマークと看板デザインをさせていただきました。こちらも看板を変えてから売上が伸びているそうです。飲食店などの店舗型の商売の場合、イメージチェンジが大きな売上アップのチャンスになります。お店が新しくなったなと思ってもらうだけで客足が伸びるものなんです。 こんな話もあります。ある焼き肉店の例です。価格帯的には高級の部類に入るお店でお店の外観や看板も高級感のあるイメージだったため、なかなかお客さんが増えませんでした。立地も関係していると思います。高級住宅街の中にあるお店であれば良かったのですが庶民的な街にあるお店なのです。そこでイメージチェンジをしたわけです。お店の外観や看板を庶民的な感じに変えました。するとお客さんが一気に増えたのでした。価格帯は高級路線のままなのにです。そういったわけでイメージチェンジが売上アップにつながる1つの例をご紹介しましたが、小な個人店などは外観や看板を変えるのは結構大きな出費になるので、もう少し小規模でもイメージチェンジはできると思います。例えばメニューを変えるということがあると思います。料理の内容もそうですし、メニュー表のデザインを変えるのもイメージチェンジです。ぜひイメージチェンジで売上アップを実践してください。